日本の起源

【日本人の起源】
原日本人の起源に関しては、埴原和郎が骨計測の観点から日本人のルーツに関して、南方(古)モンゴロイド系の人々(縄文人)が最初に日本に定住し、その後、かなりの数の北方(新)モンゴロイド系の人々(弥生人)の渡来が続き、それらが混血して現代の日本人が形成されたとし、特にアイヌは、北方モンゴロイド系の人々(弥生人)とはほとんど混血せずに進化した南方モンゴロイド系(縄文人)であると仮定し、それが定説となっていた。
モンゴロイド系 縄文人・弥生人
           【南方モンゴロイド系】   【北方モンゴロイド系】 

日本人バイカル湖畔起源説

しかし遺伝子研究の発達や、また考古学の観点から、弥生人と同じく縄文人も北方起源であるという仮説が提唱された。「日本人バイカル湖畔起源説」は特に日本人の起源をブリアートのバイカル湖周辺と特定した説である。






【日本の起源】
「日本」の表記が定着する以前、日本列島には、中国の王朝から「倭国(やまと)(やまと)邪馬国(やまと)」と称される国家があったとされている。
邪馬台国推定図
魏志倭人伝(ぎしわじんでん)は、中国の歴史書『三国志』中の「魏書」(第30巻烏丸鮮卑東夷伝倭人条の略称) 当時、日本列島にいた民族・住民の倭人(日本人)の習俗や地理などについて書かれているが諸説があり確定していない。
魏志倭人伝の抜粋とその日本語訳
女王国より北方にある国々は、其の戸数・道里を略載することが可能だが、其の他の傍国は遠く絶(へだ)たっていて、詳(つまびらか)に得ることができない。斯馬国、己百支国、伊邪国、都支国、彌奴国、 好古都国、不呼国、姐奴国、對蘇国、蘇奴国、 呼邑国、華奴蘇奴国、鬼国、爲吾国、鬼奴国、 邪馬国、躬臣国、巴利国、支惟国、烏奴国、奴国。此れが女王の境界が尽きる所である。
其の南には狗奴国がある。男子を王と為し、其の官に狗古智卑狗(くこちひく)が有る。女王に属せず。帯方郡から女王国に至る、1万2000余里である。


日本書紀』では日本の初代天皇の神武天皇は神日本磐余彦尊
(かむやまといわれひこのみこと)と言われ、饒速日命は「虚空見つ日本の国」と日本を呼んだ。神話の部分では伊弉諾尊が日本の国名の原型である
「大日本豊秋津洲」(おおやまととよあきつしま:本州の事)を国生み神話で築いた事になっている。
古事記』ではヤマトを倭で表す事が多く、日本書紀も時々倭の表現を使う。
『新羅本紀』では「670年、倭国が国号を日本と改めた」とされている。
「倭」と「日本」の関係について、『日本書紀』によれば、
「ヤマト」の勢力が中心に倭を統一した古代の日本では、
漢字の流入と共に「倭」を借字として「ヤマト」と読むようになり、
やがて、その「ヤマト」に当てる漢字を「倭」から「日本」に変更し、
当初はこれを「ヤマト」と読んだとする。
『旧唐書』は、「倭国」と「日本国」を併記した上で、日本国は倭国の別種とし、
倭国が日本国に改名した可能性と元小国の日本が倭国を併合した可能性について記している。
日本」という国号の表記が定着した時期は、7世紀後半から8世紀初頭までの間と考えられる。この頃の東アジアは、618年に成立した唐が勢力を拡大し、
周辺諸国に強い影響を及ぼしていた。
斉明天皇は658年臣の阿倍比羅夫に、外国である粛慎(樺太)征伐を命じている。
663年の白村江の戦いでの倭国軍の敗戦により、唐は劉徳高や郭務悰、
司馬法聡らの使者を倭国に遣わし、唐と倭国の戦後処理を行っていく過程で、
倭国側には唐との対等関係を目指した律令国家に変革していく必要性が生じた。
これらの情勢を契機として、668年には天智天皇が日本で最初の律令である
近江朝廷之令(近江令)を制定した。
そして672年の壬申の乱を経て強い権力を握った天武天皇は、
天皇を中心とする体制の構築を更に進め、689年の飛鳥浄御原令から701年(大宝元年)の大宝律令の制定へと至る過程において国号の表記としての「日本」は誕生したと考えられる。
神々の系譜
初代天皇

神武天皇

神武天皇(じんむてんのう、庚午年1月1日 - 神武天皇76年3月11日)は、日本神話に登場する人物で、日本の初代天皇(古事記、日本書紀による)。
日本書紀によると、天皇在位は辛酉年(神武天皇元年)1月1日 - 神武天皇76年3月11日とされる。
古事記』では神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれひこのみこと)と称され、
日本書紀』では神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)、始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)、若御毛沼命(わかみけぬのみこと)、狹野尊(さののみこと)、彦火火出見(ひこほほでみ)と称される。
神武天皇という呼称は、奈良時代後期の文人である淡海三船が歴代天皇の漢風諡号を一括撰進したときに付されたとされる。
天皇が即位した月日は明治期に新暦に換算され、2月11日とされた。これにより、2月11日は日本が建国された日として、明治6年(1873年)に祭日(紀元節)と定められた。紀元節は昭和23年(1948年)に廃止されたものの、昭和42年(1967年)には建国記念の日として、祝日とされた。西暦:紀元前660年に当る(推定)
【「古事記」と「日本書紀」】
両書は以前より存在した「帝記(ていき)」「旧辞(きゅうじ)」を、7世紀後半に天武天皇の命により再編集してほぼ同時期に編纂された。

古事記日本書紀
性  格天皇家の私史(国内向け)国家を示す正史(海外向け)
史的意義現存する最古の書物最初の勅撰歴史書
編  者「帝紀」「旧辞」を誦習した
稗田阿礼が語り太安万呂が筆記
川島皇子・忍壁皇子ら6人の皇親と中臣連大島ら6人の宮人が編纂を始め、舎人親王らが受継ぎ完成
成  立和銅五(712)年養老四(720)年
収録期間天地初発(神代)~推古天皇(33代)天地開闢(BC660)~持統天皇(41代)
表  記日本語文脈を活かした漢文体純粋な漢文体
巻  数全3巻全30巻+系図1巻
特  色ドラマ性に富み物語的・文学的異伝を記し史書としての性格が強い





系統図解
画像の説明画像の説明
皇統譜を拡大表示神統譜を拡大表示
↑何れも印が初代(拡大図の右上Ⓧ印で閉じる)
神武天皇:日本初の王朝を築いた  崇神天皇:実在した最初の天皇
三種の神器三種の神器三種の神器(みくさのかむだから、さんしゅのしんき(じんぎ、しんぎ))は、日本神話において、天孫降臨の時に、瓊瓊杵尊が天照大神から授けられたという鏡・玉・剣のこと。
八咫鏡(やたのかがみ)
草那芸之大刀(くさなぎのたち)
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
岳精流の紋章岳精流紋章は八咫鏡を模しています
年 号
元 号
いわゆる「年号」は、日本人にとってはしごく当たり前な事柄であるが、年号制度の存在しない外国人には不思議な感じらしい。この起源は古代中国にある。
元号は紀年法の一種であるが、西暦やイスラム紀元や皇紀(神武紀元)などの無限のシステム(紀元)とは異なり、皇帝や王など君主の即位、また治世の途中にも随意に行われる変更(改元)によって元年から数え直され、名称も改められるという、有限のシステムである。 元号の元年は「1年」に当たる。 君主が特定の時代に名前を付ける行為は、君主が空間と共に時間まで支配するという思想に基づいており、「正朔を奉ずる」(天子の定めた元号と暦法を用いる)ことがその王権への服従の要件となっていた。⇒元号について

天皇制:考古学的に確かな史料は存在せず、紀元前660年弥生(または縄文)時代の中国の歴史書に邪馬台国とその女王・卑弥呼が存在したのは三世紀頃とされている。その後「空白の四世紀」があり「古事記」「日本書紀」の編纂により王権の誕生が記述されている。しかし日本の天皇家が世界最古の王家であることはまちがいない。プロトコール(外交儀礼上の慣例)では、天皇・皇帝・国王・皇太子・大統領・首相の順に格付けされエンペラー(Emperor)と称されるのは日本の天皇のみ。
実在する最古の天皇は神武天皇とされる。
現在の天皇は「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」として位置づけられているが、これは天皇家の「不親政の原則」「祭祀王の役割」「血統主義の伝統」に因るものである。⇒歴代天皇一覧

【国体について】参照⇒日本の歩み?
国体論
国体論解説
【臣民】・・・天皇陛下によって生きる恩恵を授かる 家来・配下としての民。
【国民】・・・民主主義的な国家の下 憲法等により人権が保障されてる民。
【人民】・・・社会主義国家において 完全な統制の下、支配されてる民。
八紘一宇(はっこういちう)】・・・古代中国でしばしば用いられた慣用句を元とし、『日本書紀』巻第三神武天皇の条に書かれた「掩八紘而爲宇」の文言を戦前の大正期に日蓮主義者の田中智學が国体研究に際して使用し、縮約した語。八紘為宇ともいう。大意は「道義的に天下を一つの家のようにする」という意味である。


三河国の起源
中日新聞より転載させていただきました。
参考⇒日本のユダヤのハーモニー 日本の古代史について
   日本語学習サイト日本語について様々な面より解説
   日本語について
   アクセントについて

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